相手を抜く技術を磨こう
ラグビーにおいて、相手チームの15人のディフェンスを抜くにはチームで連携した攻撃が必要になります。
その基本となるのが、相手を複数人引きつけるランやループ、クロスプレー、飛ばしパスなどどですね。
そうすることで、相手ディフェンスとの数的優位を作ることが出来ます。
これらを上手く行うためには相手を十分に引きつけることが重要になりますが、技術だけではなく、精神面(メンタル)の強さも大事です。
というのも、トップスピードでぶつかり合う衝撃はかなりのもので、相手を引きつけるということは一人もしくは、2人からタックルを受けることを想定して突っ込んでいく気持ちの強さが必要になるからです。
そして、一人で二人の相手を引きつける際には、ボールキャリアは「ここを抜くぞ」という強い意気込みを持って相手の間を抜きにいくことがポイントです。
そうすることで、相手ディフェンスはボールキャリアに寄ってくるので、外側の選手の前にスペースが空きます。
ですが、全力疾走をしなかったり、走るコースが甘く最初から流れてしまったり、相手との距離があるうちにパスをしてしまうと、相手を引きつけることが出来ず、外側の選手のスペースも作れずフリーにもなれません。
そして、これまでにも紹介していますが、ランの技術を磨くことが大事かと思います。
何故なら、その際のステップ一つで相手がつられるかが決まってくるからです。
相手二人を引きつけるには、最初からパスという選択肢を優先しては上手くいきにくいので、出来れば相手の間を抜いてやろう、それが無理なら味方にパスを出そうといういう優先順位で攻めるようにします。
この気持ちを持つて行うけで、走るスピードも全然違ってきますし、相手への伝わり方も大きく変わってきます。
その為のステップは、相手を抜くための技術ですが、相手に出来るだけ近づき、抜きたい方向にと逆にフェイントをかけ、敵が同じ方へ体を向けたら、抜きたい方向に駆け抜けるようにします。
その際のポイントはつま先です。フェイントをかけた時につま先の向き一つで次の動きが大きく変わってきます。
つま先が開いてしまっているとステップ方向に体が流れてしまい力がためられず、逆方向に切り返して動ける範囲が狭くなってしまいます。
ですが、相手に対して真っ直ぐにつま先を向けるような感じにしておけば、ステップ方向に身体が流れず、反対方向に一瞬で動けるようになります。
このようにつま先に意識を向けるだけでも、ステップのレベルが1ランクも2ランクも上がってくるかと思います。
いずれにしても、ボールキャリアは、基本的に二人のディフェンダーに挟まれているので、抜く技術をチーム全体で磨いていきましょう。
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