コントロールキック ラグビー上達革命DVD 野澤武史 コツ 練習

コントロールキックの重要性

ラグビーの試合で、互いにキックを蹴り合っている状況において、重要になるのがキックの組み立てを考えること。

 

キッカーの理想は、良く伸びるコントロールキックができることです。

 

例えば自チームは大きく蹴ることができるキッカがいるものの安定して狙ったところに蹴れず、蹴り合いの組み立てができない。

 

 

相手チームのキッカーはさほど大きく蹴るキックはできないけれど、こう蹴ったら、次はこうなるという蹴り合でのキックの組み立てを考えながらコントロールよく蹴ってくれば、蹴り合いが続くほど、自分たちのチームは策がなくなってきます。

 

例えば、蹴り合い中に、キャッチした選手が前が空いているからといって軽はずみに前に出てしまうと、相手の22メートルラインまで近くなり、反対にロングキックを蹴りづらくなります。

 

その結果、ランやハイパントの選択肢しかなくなってしまうということになりかねません。

 

 

それとは逆に、キックの蹴り合いの組み立てられる選手は、前が空いてるからといって不用意に前に出ないで、ロングキックが蹴りやすい位置にとどまり、相手のフォワード(FW)を呼び込んでおいてから、後ろのスペースにキックを蹴ることができます。

 

ぱっと見、表面上は自分たちのチームの方が前にでているように見えますが、実は相手チームの方が前に進んでいるということが往々としてあります。

 

このことからもキックを蹴るうえで重要な意味を持つのが22メートルライン。

 

 

自陣22メートルライン内でキャッチすれば、タッチに直接蹴り出すことができますが、22メートルラインの外で直に蹴り出すとダイレクトタッチになってしまい、キックの選択肢が減ってしまいます。

 

その為、敵味方の22メートルラインを常にしっかり意識して蹴り合いができるのが良いキッカーです。

 

そして、前のボールを追いかける味方のチェイス面をしっかり作ったうえで22メートルラインの中にいて、その有利さを活かして、相手チームの後ろにいる選手を前に上がらせれば、テリトリー的には押されているようでも、相手の選択肢を狭めることができるんですね。

 

 

何より、相手は前に出てきますから蹴り合いが続くほど、後方の選手が減っていくのに対し、自チームの後方の選手は引いたままなので、有利な状況に持ち込ます。

 

したがって、1本のキックでどれだけ前に出たかではなく、どちらがコントロールして有利な状況に持ち込めるように組み立てをするかが重要。

 

長いキックを蹴ることよりも、長いキックをいかにコントロールして自分たちの幅に落とせるか。

 

 

それには、走りながらでも安定したコントロールキックができることが大切なんだ。そう気づかされます。

 

ちなみに一番コントロールしやすいキックを蹴るには、上体がブレないようにして右足で蹴っ後に、その右足で着地するようにすること。

 

蹴り足の軌道がアルファベットの「I]のようなイメージを持ち、真っすぐに蹴ることです。

 

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